この度は当オークションを閲覧頂き有難うございます。京都の作家で、昭和60年に鉄釉陶器で人間国宝に認定された清水卯一先生の白釉陶器の水差しです。清水卯一先生は、大正15年京都の京焼陶磁器の卸問屋に生まれ、青年期に石黒宗麿に師事、大きな影響を受ける。その後、京都陶磁器試験場、京都市立工業研究所窯業部助手を経て、作陶生活に入る。その後日本伝統工芸展で受賞を重ね、1962年プラハ国際陶芸展金賞、1967年イスタンブール国際陶芸展グランプリ。1985年(昭和60年)重要無形文化財「鉄釉陶器」の保持者に認定、1998年勲4等旭日小綬章受賞。2004年2月18日逝去。清水卯一の技術の特徴は、中国宋時代の鉄釉陶器を基盤とし、これに近代的感覚を加味する簡素で気品のある器形と、鮮麗な釉調にあって、国内外の高い評価を得ている。この作品は、やや鉄分の多い粘土に、内外に白釉を厚く掛け、表面に織部釉と鉄釉で文様を描いています。中国宋時代の焼物をねらっています。サイズは口径11.5センチ、底形6.3センチ、高さ14.5センチです。共箱に入っています。丁寧に梱包して発送いたします。