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ゴシックベンチ

フランス

オーク材

1910年頃

横幅：99cm　奥行：45cm　高さ：125cm(座面高46cm・収納部深さ33.5cm)

ゴシック様式のベンチ(長椅子)です。
背もたれのデザインが非常に特徴的ですね。
長い年月を経た本物のアンティーク家具だけが持つ風合いは貫録を感じさせます。
お玄関などに置いたらかっこよさそうですね。

ゴシック様式は12世紀頃から始まったとされ、18世紀後半にゴシックリバイバル(ネオゴシック)運動がおこるなど、ヨーロッパの伝統的デザインとも言えるような長く親しまれているデザインの一つだと思います。
教会でよく見かけるデザインですよね。
背もたれ左右の尖塔型の飾りや背もたれの尖塔型のアーチなどがゴシックの特徴をよく表しています。
座面下の収納部分前面のトレーサリーと呼ばれる円形のデザインは、教会のステンドグラスの窓などで見かけますね。
その左右の生地が折り重なったようなデザインはリネンフォールドと呼ばれるもので、これもゴシック様式のお品で見ることが多いデザインです。
側面にもこのデザインがされているのも良いですね。

アンティークのベンチとしてはそれほど小ぶりとさえ言えるサイズですが、背が高く見えるデザインであることもあり、サイズ以上の存在感があるように思います。

良いものほど大型化する傾向があるアンティーク家具の中で、このサイズ感も非常に魅力だと思います。
座面下が収納になっているのはベンチでは定番と構造ではありますが、収納がついているのはやはり便利ですよね、実用性も高いお品だと思います。

各部のデザインやサイズなどについてご説明しましたが、最上部のデザインこそが一番の魅力と言えますかね。
細かなデザインと透かし彫りを貫くように横棒がつけられたようなデザインになっています。
この部分にもワイヤーかロープのようならせん状の彫刻がされています。
これだけ手間を惜しまないデザインであることからも良いお品であることがうかがえます。
繊細なデザインゆえに多少の補修跡などは見受けられますが、年代と繊細さを考えればもっと反りなどがあっても不思議ではないと思います。
その中でこれだけの状態を保つほどのお品であり、厳選された材料が使われているのだと思います。
ゴシックはアンティーク家具らしいかっこいいデザインだと思います。

座面部分は無垢材ゆえとも言えますが収縮によるすき間があり、その補修跡があります。
差の左右飾りに補修跡とひび割れ、座面の所々に虫くい跡、収納部底板にひび割れがありますのでお写真でご確認ください。

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お掃除やワックスがけ、足裏のフェルトの貼り付けなども行わせていただいております。
記載のダメージに関しましては特別に手を加えることはなく、外観としてはお写真のままでのお渡しとお考え下さい。
棚板の増設、座面の張り替えなど、ご要望がございましたら事前にお問い合わせください。

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