福田芳朗作、遠州蔵帳所載の茶器・粒菊写になります。外箱は遠州箱、遠州茶道宗家十三世小堀宗実家元の箱書がされており、茶器は絹の布にて包まれて箱に収まっております。
鉄刀木という極めて硬質な材料を加工して製作されており、
現在ではとても貴重な木材です。
蓋の甲はシャープな角を出し、胴をややすぼませつつ腰に向かって絞り、最後にスパッと面取で収められたデザインは秀逸としかいいようがなく、気品が漂う逸品だと思います。お茶会でもシテ道具としてお席でも活躍することと思います。
遠州好の粒菊はまず出てこないお品だと自負しております。お好きな方に是非お譲りできればと存じます。